日立クレーンの歴史
日立におけるクレーンの歴史は、1918年に東京佃島機械製作所を起源とした日立製作所亀戸工場と1937年に安治川鉄工所を起源とした日立製作所尼崎工場の2つがクレーン事業の源流となっており、その後日立機電工業、日立プラントテクノロジーと事業再編を行い、2011年より日立プラントメカニクスが日立におけるクレーン継承会社となっています。
これまで日立では、お客様のご要望や課題解決に向けた製品開発に取り組み、1978年に業界第1号の全自動クレーン、1983年に業界第1号のインバータ制御クレーン、近年2010年では仮想交流直流変換技術を用いた電源回生装置『クレーン専用マトリックスコンバータ』により熱エネルギーを電気エネルギーとして再利用することでCO2削減に取り組みました。
また2017年には、センサーなどの機器を用いず吊荷の振れ止めを制御する天井クレーン*1を製品開発しました。
当社は製品の開発・提供により、現場の安全性と作業効率の向上に貢献することで、これからのカーボンニュートラルに向けたクレーンのゲームチェンジャーとして、お客様と共に歩んで参ります。
*1 2017年3月30日付ニュースリリース「振れ止め制御機能搭載の天井クレーンを販売開始」
BCPアイテム『天井クレーン地震対策』のご提案
天井クレーンは、電車と同じでレールの上に載っているだけです。このため大きな地震が発生するとレールの上でクレーンが飛び跳ねて脱線、レールと共に落下する事があります。
万一、クレーンが落下した場合のリスクは、フロア上の作業者を直撃して死傷災害が発生したり、地上にある重要設備に直撃した場合は生産設備に大きなダメージとなり、事業継続が困難となることです。
そこで今回ご紹介したい当社の技術は、『天井クレーン地震対策』です。
BCP*2対応として地震による被害を最小限に留めるため、天井クレーンが落下しないように、落下防止装置の新製クレーン及び既設クレーンへの取付をご提案しております。
本装置は、所轄労働基準監督署に設計検討書等を添付した変更届の提出が必要になる場合があります。取付ける場合はクレーン及び建屋形状に合わせた個々の設置検討が必要ですので、当社にご相談願います。
*2 BCP: Business Continuity Plan(事業継続計画)
数字にまつわるクレーンカルトクイズ
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問題1.
日本最古のクレーンとされる横須賀海軍工廠のフランス製旋回固定埠頭クレーンは、何年に設置されたものか。
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問題2.
一般社団法人日本クレーン協会と公益社団法人ボイラ・クレーン安全協会が「クレーンの日」と定めたのはいつか。
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問題3.
国内に設置されている天井クレーンの設置台数は何台か。(令和2年12月31日現在)
- a)42750台
- b)78031台
- c)130634台