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省エネ・CO2削減

はじめに

日立プラントメカニクスは、昨今の地球温暖化対策に向けて、省エネ・CO2削減に貢献する製品開発に取り組んできました。クレーンにおいては、いままでつり荷を巻上げたときに蓄えられる位置エネルギーを巻下げ時に抵抗器で熱エネルギーとして放出していましたが、クレーン専用の回生付コンバータを採用することで、エネルギーを再利用しました。また、つり具を搭載したクレーンでは、従来バケット給電ケーブルの巻取り装置として、トルクモータや磁力カップリングを採用し、バケット給電ケーブルの長さに関わらず、常に最大トルクを出していましたが、駆動部にACサーボモータを採用することで、バケット給電ケーブルの長さに合わせた必要最小限のトルクを与えるミニマムテンション制御が可能となり、省エネ・CO2削減に貢献しております。

回生付コンバータ

日立プラントメカニクスはインバータ制御を国内で初めて天井クレーンに採用したパイオニアとしての技術力を評価いただいております。巻下げ時や横行・走行減速時の回生エネルギーを電源に戻すことができるので、省エネ及びCO2削減効果が見込めます。従来必要であった放電抵抗器等が不要となり、クレーン上の発熱や取付スペースの考慮が不要になります。また、放電抵抗器からの騒音もなくなります。


日立スーパートルクリール

従来、ごみクレーン等に使用する大型のケーブルリールには、トルクモータを駆動源に用いる方式のものや、磁力カップリングを介してトルクを伝達する方式のものが使用されていました。「日立スーパートルクリール」は、その駆動源にACサーボを使用していることが特長で、大きな省エネ特性(当社従来機種比96%電力消費カット)のほかにケーブルの長寿命化も兼ね備えています。この省エネ特性は、従来のトルクモータ式から「日立スーパートルクリール」に置き換えることで、ごみクレーン全体の消費電力を30%も削減できます。


日立スーパートルクリール外観


日立スーパートルクリールのトルク特性